「新内流し(しんないながし)」をご存知ですか?
250年ほど前に浄瑠璃(=物語音楽)として、常磐津や清元などと共に生まれた三味線音楽の一つです。中でも新内は哀調を帯びた節まわしと、語る内容が色恋模様を題材とするところから、色町のBGMとして庶民に親しまれました。
頭に手拭、三味線を持ち抱えて色まちを流す二人連れは、映画や舞台の時代劇で記憶にあるかも知れません。
主題の多くが「滅びの美学」悲恋を扱い、中に多くの台詞を入れるのを特徴としました。やがて新内は「粋」の代名詞とまで言われるようになったのです。
江戸という時百年以上も昔に消えました。しかし、日本人そのものの感性や情緒、恋する男女の想いは少しも変わっていないはずです。とすれば、新内は時代を超えた古典芸能の最右翼といえるでしょう。
その日本人の心や浮き世の柵を、現代も変わらずに共感してもらえるにちがいないと、粋な「お座敷遊び」感覚の新内を演じる岡本紋弥(おかもともんや)です。(相三味線は岡本千弥(せんや))
お話をしつつ、サノサや都々逸などを加えての口演です。





